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医療保険とがん保険の違いを比較!どっちを優先するべきか?

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テレビを見ていれば一日に何度も目にする保険のCM。
いざという時の備えは、健康な時にこそよく検討しておくべきなのかもしれません。


中でも色々と種類があり、何かと役に立ってくれそうな『医療保険』と『がん保険』。それぞれの違いを知った上で、ご自身に合った保険選びのご参考にしていただければ、と違いをまとめてみました!

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目次

医療保険とがん保険の違いを超簡単に説明

社会保険や国民保険、後期高齢者医療制度など、日本に住んでいる全国民の皆さん(生活保護を受けている方は除きます)また、1年以上の在留資格を持っている日本に住む外国人の皆さん、すべての方が医療保険に加入するよう、定められています。

『公的医療保険』と呼ばれるものです。


医療保険にはもうひとつ、任意で加入することのできる『民間医療保険(私的医療保険)』というものがあります。

そしてさらにもうひとつの『がん保険』。


医療機関で診察を受けた時にかかった医療費の一部、または全額を保険者が給付する、という仕組みは同じなのです。

ですが、『がん保険』は原則「がん(癌)」に関してのみ、公的医療保険に対しての『民間医療保険』は、更なる保障を受け取れる、等の違いがあります。


それぞれの違いを細かく見てみましょう。

医療保険とは?

まずは『医療保険』について。
どなたも間違いなく加入している保険です。

前述した通り、ほぼ強制保険である『公的医療保険』の他に、任意で加入、メニューを選ぶことのできる保険が『民間(私的)医療保険』です。


公的医療保険には

  • 企業サラリーマンの方が入る被用者保険(職域保険)
  • 自営業者、サラリーマンOBの方の入る国民健康保険(地域保健)
  • 75歳以上の方が加入する後期高齢者制度

などがあり、そのいずれかに必ず誰もが入っています。「国民皆(こくみんかい)保険体制」ですね。


さて、それに対して『民間医療保険』です。

任意のこちらは、7割強の加入者がいるとはいえ(平成22年生命保険センター調べ)絶対に入らなければいけない保険、というものではありません。

位置付けとしては公的医療保険の補助的に加入する保険、といったところでしょうか。

公的医療保険の加入資格は特別になく、誰でも入ることができるのに対し、民間医療保険には加入するための条件や審査が設けられています。


掛け金については変動が収入によるもののみとなっている公的医療保険と違い、民間医療保険の場合、年齢や性別、保障内容により変わってきます。

そのためプランの設定には、家計に負担がかからないようライフスタイルやライフステージに合わせた選択が大切になってきます。一人暮らしかご家庭をお持ちなのか、また年齢なども考慮に入れてのプラン設定を心がけましょう。



気になる民間医療保険の保障内容ですが、以下のようなものがあります。

入院給付金 入院した際、一日につき支払われる保険金を入院給付金日額、と言い、だいたい5000円~10000円が保障内容と保険料のバランスが良いとされ一般的です。この値段設定も加入者側で決めることできます。

手術給付金 手術1回につき受け取れる給付金になります。

ここで注意すべきはすべての手術に適応されるわけではなく、有効なのは契約時の約款に記載されていた手術にのみ、それ以外は対象にならない、という点です。

入院が必要でない手術にも通常給付金は支払われますが、保険会社によっては対象としていないところもありますので、契約するときは約款をよく確認し、納得した上で加入することが大事です。

給付額は「入院給付金日額×規定の倍数」というのが一般的です。
倍数は手術の種類により、変わります。

例えば骨折の手術より臓器移植手術の方が大きな倍数になる、といった具合で、保険会社の基準で10倍、20倍、40倍と決められています。

また、1回の手術を一律の定額で定めているタイプもあります。



続いて、もう一つの特徴、『特約』についてご説明します。

主契約にプラスさせるオプションのプラン、といった感じでしょうか。

特約を付けた分だけ納付する保険料もプラスになりますが、特定の病気になった場合に入院給付金が上乗せされたり、所定の状態になると一時金が下りたり等の特典があります。


●がん入院特約
がんで入院したら、入院給付金が上乗せされます。

●生活習慣病(成人病)特約
がん、糖尿病、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患で入院すると上乗せ。

●女性病特約
乳がんや子宮筋腫など、女性特有の病気で入院すると上乗せ。

●先進医療特約
厚生労働大臣が認める先進医療を受けた場合、治療の内容に応じた給付金が支給されます。

●がん診断給付金
がんと診断確定されたら診断一時金が支給されます。

●特定(三大)疾患保障特約
がん、急性心筋梗塞、脳卒中により、所定の状態になった場合、一時金が支給されます。

●通院特約
入院を伴う治療を受け、退院した後もその病気のため通院しなければならない場合、その日数に応じた通院給付金が支給されます。

●長期入院特約
入院期間が主契約の入院支払限度日数を超えてしまった場合でも、引き続き入院給付金の支給や一時金を受けることができます。

上に出てきた『入院支払限度日数』についてですが、1回の入院で保険金を受け取れる最長の日数のことを指します。

こちらの日数も契約時にご自身で選択することができます。

『1入院30日』のプランなら30日間は受け取れます。60日のプランなら60日まで、という具合ですね。


ただし、ここで問題となってくるのが、その日数を超える入院期間になってしまった場合や、退院後しばらく経って再入院となった場合の保障の限度についてです。



『1入院30日』のプランで例を挙げてみます。
  • 30日入院=全額保障されます。
  • 35日の入院=保障を受けられるのは30日分まで、5日分は保障されません。
  • 30日で退院。その後180日以内に再入院=限度日数オーバーで保障対象外。(180日以上経過すれば、また振り出しに戻り保障を受けられるようになります)

これは結構痛いです。

短期の入院であれば問題ない日数なのですが、長期にわたる入院の場合は、家計的にも苦しい状況になってきそうですね。


(今では180日、720日、1000日型など、長期入院に備えた保険も出てきました。長期入院を視野に入れ、初めから『長期入院特約』を付けるなど、その分保険料なども変わってきますが、プラン設定の慎重な選択が必要となってきます)


また、定期型と終身型、どちらを選ぶのかも重要です。

定期型は決められた年数(例えば10年、15年など)ごとに更新があり、続行する場合には更新料が掛かります。

その代わり納める保険料は終身型より少なく、他の保険に変えることが比較的気楽にできる、等のメリットがあります。


逆に終身型は、加入時の年齢で保険料が決まりその金額が一生固定される、など、定期型にはないメリットもあります。

ただしその時々の物価の変動やご自身の都合(定年を迎えた等、ライフステージの変化)に対応させることが難しいというデメリットも持ちます。

その分、~歳までに払い終える、といった支払い期間の短縮も可能となっているのは終身型ならではのシステムとも言えます。

賃貸物件と持ち家の違いに、何となく似ている気がしませんか?

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がん保険とは?

まさに『がん』にのみ特化した保険のため、がん以外の他の病気には一切対応していません。 潔いほどがん一本のこの保険。では医療保険と比べ、どれほどの特徴を持っているのか、詳しく調べてみました。


受け取ることのできる給付金には以下のものがあります。
  • がんと診断された時:診断給付金(一般に50~100万円)
  • がん治療のため入院された時:入院給付金(だいたい1日1~2万円)
  • がんで所定の手術をした時:手術給付金(10~20万円程度)
  • 抗がん剤治療などのための通院:通院給付金(だいたい1日1万円)
この4つが一般的なものです。


また、他にも支給される給付金の例として、

  • 退院給付金: がんでの入院後、退院の時
  • 緩和ケア給付金:がんの緩和ケア(末期医療)を受ける時
  • 先進医療給付金:がんの先進医療を受けた時
  • 後遺障害給付金:がんのため後遺障害になってしまった時
  • かかった費用分の保険金の保障:がんで自由診察を受ける時

などがありますが、こちらは保険会社によってまちまちです。
ご自身の望む保障をしてくれる保険会社を探すのも大切なことのひとつですね。


平成18年6月の「がん対策基本法」において、がん患者さんのご意見が治療方針に反映されることとなり、がん保険の多様化は進んでいます。

各会社ごとにそれぞれの細かい違いはありますが、がん保険が、患者さん・ご家族共にさらに寄り添う保険へと変容しつつあることは間違いないようです。

2つの保険の違いを詳しく

どちらもなかなか手厚い保障をしてくれていますね。
がん保険にも『定期型』と『終身型』はあります。


メリット、デメリットも医療保険と同様、ご自分の生活やご家族の状況によって判断し、決める必要があります。

ではここで2つの保険の違いを比較してみましょう。


入院支払限度日数

民間医療保険では問題となった、入院日数の限度ががん保険にはありません。
がんとは入退院を繰り返すことが前提とされる病気です。
『がん』だけに的を絞った保険だからこそのありがたい特徴と言えます。


医療保険にも『がん入院特約』はありますが、こちらは入院日額に上乗せされる、という形で支給されるものがほとんどです。

また『長期入院特約』は入院日数の下限が60日、120日、180日などと定められています。給付金ではなく、一時金で支給される形もあります。

これらはそれにプラスされる保険料も含め、保険会社により変わってきますので、契約をご検討される際には、併せてご確認ください。


免責期間

どちらの保険も病気になってから入るのではなく、あくまで病気に備えて加入する保険なのは変わりません。
けれど『がん保険』の場合、約90日(3か月)の免責期間が設けられています。

『待ち時間』『不填補(ふてんぽ)期間』ともいわれるこの免責期間ですが、ご自分でがんを確信できるような出来事(しこりを見つける等)があってからの加入を避けるためと言われています。保険会社も一応ビジネス、ということですね。


診断給付金(一時金)

がん保険と民間医療保険での『がん入院特約』加入者にのみ、給付されます。
がんと診断されるということは、やはり生活に大きな影響を与えます。

公的医療保険以外は申請して初めて下りるものです。
高額な治療費がまずは必要になってきます。

また、今後の仕事にも少なからず支障が出てきてしまうことも否めません。
一時金の存在は、多少なりとも必ず何らかの手助けになるかと思います。


その他

◆「保険のプロがわかりやすく解説!医療保険とがん保険」をわかりやすく♪
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